会話に注目が集まるIT業界[今週の気になったニュース][ラジオ元ネタ2018.2.20]


今回もラジオで話したニュースの元ネタなどをいくつか紹介。これまでニュース記事のタイトルとリンクを貼ってつけていたが、今回からはタイトルではなくてリンクと内容に関する説明を行うことにした(基本的に順不同)。

①ZOZOTOWNのおまかせ定期便が開始
・アマゾンも同様のことを考えているが、zozoスーツのメリットがあるので、zozoで買えば買うほど自分の好みやサイズに関しても知識が増えるという意味で、このサービスがかなり大きいと思われる。

②ポルシェが旧式の車の部品を3Dプリンターで提供して作成して供給すると発表
・古い家電や車など、小さなパーツは再び作るのが難しい。その、3Dプリンターであれば大量生産のための設備もいらない。3Dプリンターのメリットはこういうところにある。
 ポルシェのような車だけでなく、多くの様々な小さい部品ができれば良いな。とはいえ3Dプリンターで銃を作るといった動きも昔からあるので、3Dプリンターでできることできないこと、あるいは「できてしまうこと」に関しての問題点について議論しなくちゃいけないでしょう。

③番組でも何度も漫画の海賊版の話をしてきたが、どうやら漫画、特にコミックスの売り上げが大幅に落ち込んでいるということが明確になってきた。そこで漫画家協会は海賊版サイトを非難する生命を発表している。
・僕のような人文書等をメインとする書き手にとっては、コミックの売り上げが落ちれば
ただでさえ売れない人文書に資金が回ってこなくなる可能性もある。その意味で、漫画の落ち込みは僕にとってもかなり問題なのだ。
 音楽も十数年前同じようにCDの海賊版が流行った。そこで音楽業界は、10年ほど前からSpotifyのようなサブスクリプションサービスに移行した経緯がある。漫画ももしかしたらコミックを買うという形から、定額を支払って読み放題サービスのような形になるのかもしれない。あるいはそのような方法を考案しなければどんどん市場が縮小していってしまうかも。
 海賊版はもちろん取り締まらなければならないけど、そう考えるならば、出版社は特にコミックに関しては販売スタイルを変更する判断も必要になってくるのかもしれない。

④中国で人を運ぶドローンのテスト飛行が繰り返されている
・人を乗せることができるドローンは中国の新興企業が開発している(欧米でもそのような取り組みはあるので、競争が水面下で進行中)。実際映像見てみると本当に人が乗れる大きさだ。
 とはいえドローンが2年ほど前から注目されているときから議論されている事だけれど、本当にドローンで輸送ができるんであれば空の交通渋滞が引き起こされ、ドローン同士の衝突などが起きる(ましてや人が空中衝突なんて)。
 そういう意味では道路交通法の改正だけでなく、どのように操作をするとか、民間企業が勝手に動かすだけじゃなく、ドローンを利用する企業間の組合的なものが必要になるでしょう。

⑤ラジオのメインで話したのがこの話。どうすればウェブサイトに人間性を取り戻すのができるのか。鍵となるのは今年のトレンドの「会話」というもの。
・僕はライブパーソン者やロカシオさんを存じ上げなかったのだけれども、この企業はチャットなどのサービスを企業向けに行うことで、企業の製品の品質を上げることを目的としている。それ故、このテッククランチの記事も自分の会社の宣伝であるのは否めないのだけれども、それでもかなり面白い問題がたくさんちりばめちりばめられていると思った。
 ウェブサイトがすぐになくなる事はないだろうけれども、目で見て選ぶのはかなり煩雑なので会話をする中で選んでいく方が便利である、というのは個々最近の動き。ヤフーで僕が本を書評した時にもその旨書いている。


■ここからは番組では取り上げなかったけど面白いと思ったものをいくつか紹介。


アマゾンを名乗る新手の詐欺か?謎の感謝状が届くというもの。
・感謝状がいきなり自宅届いたのを不審に思ったユーザが、感謝状を写真に撮ってネットにアップしている。だが、もしかしたらユーザがSNSで報告することを見越して、SNSユーザとその人の住所を結びつけているのかもしれないという声もある。
 そうだとするとかなり怖い。なぜなら空き巣を狙っているから。SNSで仕事中などとつぶやけば、家が留守なのはわかってしまう。ただし本当にマーケットプレイスで買ったところから感謝状が届く、という声もあったので、詐欺とは言えないのかもしれない。詐欺と断定できないので番組では使わなかった。

もう一つは金曜日の野村さんがクリップしたドタキャン防止に関するもの。
長文だけど、こちらの記事(イベントの書き起こし)はドタキャン防止システムと個人情報の問題点が論じられていて興味深い。

オリンピックに関するハッキングの件もかなり注目されている。
・公式ホームページのハッキングの件など、オリンピックが終わったらいくつか整理して番組で話してもいいかもしれない。

もう一つはクリプトジャッキング。




・この言葉、まだ聞きなれない人も多いと思うが、簡単に言えばパソコンを乗っ取って仮想通貨の発掘を行うというもの。PCをボット化してDDoS攻撃に加担させるビジネスはダークウェブではよくある手法だが、ボット化したPCを使って仮想通貨を発掘というのがなんとも現代的。

最後に謎の企業マジックリープの件。



・マジックリープはこの前メガネ型の製品のプロトタイプをついに発表したが、NFLと組むみたい。おそらく5G化が進んだ数年後の社会で、VRメガネ用の席を販売するのだろう。家にいてマジックリープのVRメガネをかけると、芝生のコートからの目線や、観客席からの映像などが360℃で楽しめるようになるのではないかと予想。というか、これはNFLが何年も前から考えていることで、確かラジオでも随分前に扱ったと思う。5Gについても最近こんな記事があった。

と、長くなったが今日はこんなところ。

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